外国人は事業上手がお好き。

みなさん、お元気でしょうか。だいぶ2013年も終わりに近づいてまいりました。気を抜かないでいきましょう。さて、先日、ブログのアクセス数回復のために書いた「ヘテロトピア」の記事が、やはりヘテロトピア的過ぎて、まったくの不発に終わりました。そこで気を取り直してもう1本投入を決意いたしました。

またまた株の話なんですが、ぼくは証券の専門家でもなんでもないので話半分に聞いてくださいね。今日は外国人投資家の話です。最近はデイトレードだのNISAだの株式投資を始める人が増えているようですけど、日本人の個人投資家ってまだまだ少ないんですよね。

「株は怖いもの」「不労所得はいけないもの」なんて考えが相変わらず根強いですからね。グローバル資本主義の世界は金融に牛耳られていて、そんなこと言っていたら、絶対に金銭的なセーフティーラインを持つことができないんですけどね。ダイジョブでしょうか?

ぼくは昔、よくこんな風に考えました。例えば500万円を株式運用しているときは、年収500万円の従業員を一人雇用して、働いてもらっている。1000万円のときは2人雇用。って感じでね。運用利回りはその従業員が稼いでくれるって思いました。自分はその会社の社長って考え方ですね。どんな従業員を雇うのかは自分次第。突然、従業員が辞めちゃったりしますw。でも株式投資を「自分が社長で会社を運営している」感覚に置き換えることはすごく大切だと思いました。だって、自分の会社だったら少なくともその市場が儲かるかどうか一生懸命調べるだろうし、ましてや自分がわからない業界には従業員を送り込まないですよね。

ちょっと話はそれてしまいましたが、まだまだ未熟な日本の株式市場に上場している企業の株式も日本人の個人投資家よりも、外国人投資家の投資動向によって価格が大きく影響を受けるわけです。つまり、外国人好みの企業の株価が上昇するわけです。

それでですね。じゃあ外国人ってのはどんな企業が好きなのかっていうと、そりゃあ、間違いなく、儲かっていて株価がぐんぐんウナギのぼりだったり、たくさん配当金を出してくれるようなところが好きなんですけど、もう一つ、重要な見方があります。それがROEです。ROEってのは会社の株主資本(その会社が株主から投資してもらったり事業で稼いだ資金って思ってもらっていいと思います)をどのくらい上手に投資して利益を得ているかという指標です。

もうちょっと話を簡略化しますね。たとえばここに1000円があって、これを投資して1200円をゲットしたとします。200円の利益ですね。1000円の資金を使って、200円の利益を得たわけですから、この場合ROE20%ってことになるわけです。資金が2000円だった場合、仮に同じ200円稼いでもROEは10%になってしまいます。当たり前でけど、小さな資金でたくさん儲けたほうが資金効率がいいわけですから、「事業上手」ってことになるわけですね。

経営者に求められるのは、市場のサイズを的確に判断して、その市場のサイズに合う最小限の資金で最大限の利益を引き出すセンスということなります。ときどき、むやみに大きな増資をして、市場サイズを見誤り、マーケティングを失敗して、わずかな利益しか生み出せない、あるいは利益しか出せないような経営者もおりますが、このようば場合は「たにやん(@t_taniyan)」という人に怒られますw。

業界用語でよく「資金を溶かす」などといいますが、ぼくは以前からこれは不適切な用語だと思っています。この場合、資金がなくなるということは不可逆的なわけで、溶けた水を再び氷にもどすようなことはできません。つまり「資金は消えた」が正しいと思いますw。

だから、自分の会社が保有する資金と市場のポテンシャルを常に意識して、最大限の利益を出せる経営者がすごいわけです。よくたくさんの投資資金を集めた起業家が褒められていますが、その市場サイズをどう見ているのか、そこから利益をいかに効率よく引き出すのかという方が重要でときどき、何をやっているんだろうかと疑問に思うようなことも・・・(ドキューン、あ銃声が・・・・)

おっと、まただいぶ話がそれてしまいましたが、今回はこの外国人が大好きなROE(事業上手指数)を参考に、国内の主要ネット企業の状況を見てみましょう。

まずはこちらの表です。主要ネット企業のROE予想をランキングしてみました。

1位のガンホーは異常値になっていますがw、これは急にパズドラがヒットして小さな資金で大きな利益が生まれたからですね。以下、40%台をたたき出しているカカクコム、スタートトウデイ、リブセンスは尊敬に値します。けれどもここで注意が必要なのは率だけで見るのではなくある程度事業規模も考慮しなければなりません。というのも10億円で1億円の利益を出すのと、100億円で10億円の利益を出すのとでは、100億円の方が大変かもしれないからです。事業規模が大きくなればなるほどROEは低くなる傾向があります。そう見ると、やはり楽天の24%とかすごいですよね。ヤフーは利益率の割に株主資本が大きすぎるのかもしれません。孫さん戦略の結果なんでしょうけどw

次の表をみてください。これは外国人の持ち株比率ランキングです。

1位のMonotaROと2位のYahoo!は大株主に外国人がいるいわゆる外資系wですからちょっと置いておいて、やっぱりすごいのは楽天、カカクコム、サイバーエージェントの40%オーバーでしょうか、ほぼ2人に一人の投資家が外国人って感じです。もうその国は日本じゃないですよねwエムスリー、スタートトウディ、デジタルガレージDeNAの30%オーバーもすごいことですよね。一方、高い成長をしているガンホーは最下位ですが、きっと外国人がウオッチできないくらいの急成長だったのでしょうwこれはこれですごいですねw

次の表はぼくが勝手に作った「外国人おもてなし指数」です。ROEと持ち株比率を使って、どんだけ外国人を気持ちよくしているかを表にしてみました。

MonotaRO、Yahoo!を除くと、カカクコム、スタートトウディ、DeNA、エムスリーは高い外国人満足度を示しているんじゃないでしょうか。逆にマネックスは外国人比率は高いものの、ちょっとROEが振るわず、満足度が下がってきている可能性もありますwそんなわけないかw適当です。

そしてこの最後の表は、外国人から見た「潜在LOVE指数」です。なんのことはないROEが高いのにまだまだ持ち株比率が低い企業ランキングつうだけです。

おっと、目の錯覚でしょうか。2番目のファンコミュニケーションズというところになぜか、ブルーの網掛けが、これは何でしょうか?謎です。

さて、余計な話をつらつらと書いてきましたが、要は外国人に好まれそうな銘柄を狙えってことですよね。これから米国の経済がどこまでグローバル株式市場を引っ張るのかわかりませんが、外国人は虎視眈眈と日本企業投資を狙っていることは間違いないでしょう。

最後に、これだけは書いておきたいことがあります。それはぼくは昔から、残念なことにエッチビデオは日本人派ということです。友人の伊藤くんはしきりにぼくに洋モノを勧めてきましたが、ぼくはまったく興味がありませんでした。それは今も変わりありません。残念な話です。

@ankeiy