ごめん、ノリが悪いのは僕のせいじゃないって話

トーキングヘッズっ知ってますか。デビット・バーンっていう(名前がはじめから爆発しているw)人が率いる1980年代に相当かっこよかったロックバンドなんですけどね。このトーキングヘッズのライブを綴ったドキュメンタリー映画があるんですよ。「ストップ・メイキング・センス」っていうんですけどね。これがまたカッコよかったんですよ。誰もいないステージにラジカセが置かれ、音がながれはじめ一人ひとりメンバーが加わって演奏がはじまる。っていう演出がなんともいえずしびれたもんですよ。おっといけない。音楽の話をしようと思ったわけじゃないんですよ。奥さん。


当時、この「ストップ・メイキング・センス」を、友人と映画館に見にいったんですよね。映画見終わった後、「日本人はなんてノリが悪いんだ」とその友人が怒っているんですよ。なんでかっていうと、その友人は同じ映画を海外でも観ていて、そのときは観客が総立ちで拍手喝采、大声援の嵐になったていうんですよ。ところが日本の映画館だと、みんな静かに見て静かに退席する。その話を聞いたとき、妙にそうだよなあ。日本人はノリがわるよなあ。って納得してね。その言葉がずっと頭に残っていたんですよ。


ところがですよ。最近本を読んでいたらね。どうやらそのノリの違いは僕らのせいじゃなくてね。遺伝子の仕業らしいって書いてあったんですよ。「新奇探索性の遺伝子」っていうらしんですけどね。ドーパミンって興奮させる物質ありますよね。そのドーパミンを受けとめて、神経細胞の興奮を抑える役割をするらしんですよ。そして、これが人によって違う。で、なんと、受け止める力が弱い人(つまり興奮状態が強い人)の割合は、欧米人のほうが日本人より6倍程度多いらしんですよ。


どうも僕の知っている欧米人はみんな興奮気味に話してくるなあって思ったら、そんな背景があったのかあ。って思ったら、妙に合点がいったんですよ。日本人にもときどきいますけどw。
この興奮状態の強い人たちはね。たえず刺激やスリルを求める傾向があり、冒険家なんかに向いているらしんですよね。アメリカ人がフロンティアを目指したのもこんなところに理由があるのかもしれないですね。


それでふと思ったんですけど、日本の土壌にはベンチャー企業が育たないなんて話、ちょくちょく出てくるじゃないですか。だいたい米国と比較しているんですけどね。これもそもそもDNAレベルで違いがあるのなら、しかたがない話ですよね。逆に興奮状態からは「わび」とか「さび」も生まれないわけですから、日本人は日本人なりの生き方のよさがあるわけですけどね。


でもね日本もときどき、新奇探索性の強い人が登場しますよね。坂本龍馬なんてのはまさにそうでしょうね。どじょう総理はどうでしょうね?。彼に新奇探索性はまったくなさそうですね。でね。気をつけないといけないのは、グローバルスタンダードって言う話ですよ。なんかグローバル化しないと経済にあらず、国家にあらずなんて話になっていますけどね。
そもそもこの話、アメリカ人発なんですよね。冒険好きな人たちが興奮状態で決めた話に乗っていいのかどうか。冷静に考える必要がありそうですね。

あ、奥さん、ぼくが興奮=セックスの話にもっていかなかったことに不満そうですね。久しぶりですからまじめな話をしたかっただけですよw。