ベンチャーと金儲けはけしからんの件について

すごいですね。グルーポンって正月におせち料理で批判されていた会社がもう上場するんですってね。まだ赤字の会社らしいですけど、設立から数年で何千億円っていう価値のある企業になっちゃんですね。
これだけ儲かれば、来年の正月のおせち料理は相当豪華になるんじゃないですかね。100ドル紙幣が詰まっているって噂ですよ。今から予約ですね。奥さん。


アメリカって国はすごいですね。次々にベンチャー企業が登場して新しいビジネスが育ち、億万長者もぼこぼこ生まれる。これでもかってくらい資本主義のわが世の春を謳歌しているじゃないですか。かたや、我々にっぽんは、資本主義の片棒をかつぎつつも、ぜんぜん新しいベンチャーが育ってこない。何年たっても。ソニーが、ホンダが、ソフトバンクがって感じですよね。


このベンチャー企業が育たない理由ですけどね。国の規制が悪いとか、税制が悪いとか、経営者が育つ教育がされていないとか、英語ができないとか、金融環境が悪いとか、問題点をあげれば、きりがない。有識者の議論を聞いていてもへきへきしちゃうけですよね。そんな話もしないよりもちろんしたほうがいいと思いますけど。ぼくはもっと根本的な問題があるとおもっているんですよ。

それは、お金儲けに対する考え方なんですよ。

この国に住む人って、そもそも「お金儲けって良いことじゃない」って思っていませんかね。資本主義の片棒をかついでいるくせにね。だから、みんなベンチャーやってお金を稼ぐっていう話にいまいちノリが悪いんですよね。それは経営者から政治家まで。口では米国みながら、グローバル感じながら、このままじゃダメだ、ベンチャーを育てないとまずい、といいますけどね。

でも、ホリエモンが「金儲け最高!」というと一斉にたたくじゃん。

じゃあね。なんでこの国の人々は「金儲けを良し」としなくなったんでしょうね。不思議ですね。大黒屋と悪代官のせいですかね?そこでぼくは考えてみましたよ。2つ理由があるんじゃないかと思いました。久しぶりにここテストに出ますからしっかり押さえてくださいねw。


ひとつはね。美しさ至上主義じゃないですかね。なんでこんな人々になったかよくわかりませんがね。(これからぼくが旅をしてわかったら、奥さんだけにこっそり教えますね)島国であること。四季があること。そんなんが理由じゃないかと空想するんですけどね。
ぼくたちって何でもかんでも、美しいことを求めませんかね。たとえばお寺にいっても拝むことより、この仏像綺麗だねとか、建物の形がグッとくるねとか。宗教的な本質より知らぬまに美しさを求める傾向があるとおもうんですよね。(ていうか美しさ求めて寺に行きますかね)この前の原発事故処理のロボットの話もね。日本のロボットはヒト型でデザインも動きも美しいんだけど、現場では役に立たないとかね。


これ、お金儲けでも同じ心理が動いていませんかね。「美しくお金もうけたい」と。「美しくなければ悪だ!」と。でもね。もともと経済は競争ですからね。残念ながら美しく儲けるなんてことなかなかできないんですよね。そんなこと言っているうちに日本のベンチャーはみんなやられちゃうけですよw。


ふたつめはね。自己批判的ってことじゃないですかね。これは大勢の人類学の先生が指摘していますけどね。ぼくたちは自分のやっていることを常に批判的に捉えがちなんですよね。自分のやっていることは社会的にダメじゃないかとか。自分の考えは本当はダメじゃないかってね。要はなんか自信ないんですよね。そんでもって、こんな修行(準備)の足りない自分がお金儲けをかんがえるなんておこがましい。もし、そんなんで儲かったらきっと何か悪いことが起こるwって。どこまで自虐的なんでしょうね。


そんなことしているうちにね。検索はGoogleにとられちゃったりね。動画配信はYoutubeに占領されちゃってね。そしていまもSNSはFacebookに侵されちゃってるわけですよね。ビジネスはタイミングとスピードですからね。


いやいや、だからといってね。ベンチャーしなきゃいけないとか。お金儲けしないといけないってわけじゃないですよ。別にアメリカの一部だと考えれば自然なながれじゃないですかね。

でもね。ぼくが思うのは、この美しさに対する感性とね。自己批判的な振る舞いってのはマイナスだけじゃなくて、プラス面も大きいんじゃないかと。だからね。このぼくたち生まれながらに持っているDNAをうまく使ってね。ベンチャー(金儲け)できるようになるといいなと。思うわけですよ。


本音を言うとね。ぼくはね。あまりアメリカやグローバルを基点とした延長線でね。ベンチャーの文脈を考えるが、好きじゃないだけなんですよね。だからね。そんな声が大きくなるとこんな文章書きたくなるんですよ。あ、そうそう、幸福についてもね。奥さん。