脳科学者を脳の一部にする方法について

脳科学者の茂木健一郎さんは毎朝Twitterで「しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!」ってつぶやくんですよ。怖いですね。そりゃぼくも茂木さんをフォローしたばかりは「やばい人か」って思いましたよ。でもなれました。そしてもうぼく自身も「しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん」ですよ。奥さん。


この言葉の意味知りたいですよね。ぐっぐってみたら「ほのぼの」というマンガの中のキャラときめ台詞らしいですよ。こうつぶやいて起きると嫌なことがリセットされるとか。ちょっとまだ怖いですね。まあそんなことはどうでもいいんですよ。この際。


茂木さんはすごく頭がよくて活動的でエキセントリックな人で、いろんなところでいろんなことをつぶやいてくれて、考えさせられることも多いんですよ。だからぼくはフォローしているんですけどね。


ぼくはTwitterで数十人をフォローしているんですよ。フォローしている人たちを勝手ながら「ぼくのおかかえエージェント」だと思っているんですね。もちろん、ご本人たちにはいくらぼくでもそんなこと言いませんよ。失礼ですよ。「ぼくが無給であなたたちを雇っているなんて」


このエージェントたちは毎日よく働いてくれますよ。中にはぼくが寝ている間にせっせと仕事をして。労働基準法も無視ですよ。いろいろ情報を集めてくれる人もいれば、いろいろ考えてくれる人もいる。ありがたいことですね。


ところがですよ。奥さん。ときどきこんなによく働いているエージェントに文句つける人がいるんですよ。「あなたのつぶやきは公衆の利益を損なっていると」と。フォロー先が新聞や雑誌のような活字メディアだと勘違いしているんですよね。変な話ですよね。逆にフォロー数が多くなった有名人がメディアになったと勘違いしているケースもありますけどねワラ。


ぼくはこう考えてもいいと思っていますよ。フォロー先は一つ一つが脳細胞でそれをTwitterというツールがシナプスとなってつないでくれる。そして脳の中心に自分がいて、その情報を自分の中で熟成して言葉や行動でアウトプットしているって。


なんだ茂木健一郎さんもぼくの脳の一部だったわけですね。アハですよ。


20年近く前にアップルのジョンスカリーが夢半ばで挫折したエージェント端末「Knowledge Navigator」ってのがあるんですけどね。AIってのも最近聞かないですけど。ぼくはそんなもの実現できるのかって今でも思っていますよ。人間をコンピュータに置き換えるなんてね。


でもこのコンピュータを人間の中におきかえたTwitterエージェントには、魅力を感じていますよ。それと、脳だなんて大げさだってぼくの脳もわかっていますよ。奥さん。